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インターナショナルタウン

広尾という街

 

形成外科クリニックいう名のインターナショナルクリニック


私が長く暮らしたアメリカから帰国したのは2005年、日本でオフィスを開いたのは2007年10月のことであった。開業するにあたって東京都内のいくつかの候補地があったが、わたしの特殊性、すなわちアメリカ形成外科専門医が開業するのにいちばん向いている場所、ということで広尾に決めた。

東京の広尾という街は港区と渋谷区の境にある小さな街で、賑やかなところといえば小さな商店街の通りが一本あるだけだ。、あとはなだらかな丘(有栖川宮公園)の方へ向って細い道がくねくねとある。小さな街のわりには、多くの学校(インターナショナルスクールもいくつかある)や各国大使館が数多く近隣している。したがって街のあちこちで外国人の姿が目に付く。家族で住まれている方も多い。おそらく昼間の外国人の数が人口比で一番多い町ではないだろうか?

ただ人口の多い町ではないので、ここで形成外科・美容外科を開業してもはたして十分な数の患者さんが来てくれるだろうかという不安はあった。それから数年、いまわたしたちのクリニックは、欧米のどの都市のクリニックよりも多種多様な人種と出身国の患者さんで占められているのではないかと思われるくらい雑多である。2011年の大震災後、東京都内の外国人の数は確かに、一時激減したが、また徐々に戻りつつある。

もちろん欧米人(ここで言う欧米人とはヨーロッパと北米、アメリカからの白人という意味である)が一番多いのであるが、オーストラリア、ニュージーランド人が東京にこんなにいたのかと驚くほどの数である。その他、タスマニアやごく人口の少ない島々の国々、南米、ロシア、モンゴル、モロッコ、そしてそれ以外のアジアの国々などなど・・・。

インターネットをみて海外から直接やってこられる患者さんも少なくない。 出身国も様々なら、文化や言葉も様々であるが、患者さんのほとんどは英語がしゃべれる。しゃべれない人は、英語が堪能な家族や友人を連れて来院される場合がほとんどである。わたしたちのクリニックは全従業員、基本的に英語ができるが、それでも文化の多様性に対応するのに苦労することもある。

手術前のインフォームドコンセント(説明と同意)ひとつとっても、欧米人は起こりうる可能性のある合併症(不都合な手術結果)などの割合を何%かと聞いてくる。しかし説明を十分理解したなら、万が一そうした問題が起こっても、あまり憤慨することもなく、冷静に受け止めようとする人が多い。一方で、アジア系の患者さんは日本人を含めて、インフォームドコンセントの概念そのものをよく理解してない人が多く、施術後問題があると、とにかく納得できないという、抜き差しならない事態など起こったりする。

私たちのクリニックでは外国人の患者さんが多く、手術では脂肪吸引、豊胸手術、整鼻術(高い鼻を小さくする手術)、立耳手術、そして顔やまぶたのしわ取り手術が主流になっている。実際には、手術よりは非侵襲的という表現を使うが、ボトックス、ヒアルロン酸、シワ取り、シミ取りのレーザー、タトゥー除去、スキンケアの方が、日々の診療の中ではずっと多い。

しかし、それ以外でも、患者さんの肌の色はいろいろ、文化も様々であり、そういう多様性にも対応できるように、主にアメリカ流の(どんな人種にも対応できるという意味を含めて)美容外科と形成外科的治療を、アメリカ形成外科専門医が対応している。

わたしのアメリカで経験、また、東京・広尾での当クリニックの日々を振り返ってみることにする。


クレ カツヒロ ・ ロバート
プラザ形成外科


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